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国内造礁サンゴ総面積中、 八重山諸島海域の造礁サンゴ総面積が約57%に達する事が示される。
2004年日本でで初めて開催された第 10回国際サンゴ礁シンポジウムに合わせ発刊された環境省・日本サンゴ礁学会編「日本のサンゴ礁」で、国内造礁サンゴ総面積 33531.1ha中、八重山諸島約19,231.5haで国内サンゴ礁の57.35%を占めることが確認されました。サンゴ礁を形成出来ない非サンゴ 礁海域造礁サンゴ面積1,814.2haは除く、礁形成北限は北九州壱岐で北半球最北。 ・非サンゴ礁海域造礁サンゴ総面積 1814.2ha ・サンゴ礁海域造礁サンゴ総面積 33531.1ha 国内合計総面積 35345.3ha ・沖縄県内造礁サンゴ総面積 28235.0ha 国内総面積/沖縄県総面積比 84.2% ・八重山列島造礁サンゴ総面積 約19231.5ha 沖縄県総面積/八重山列島総面積比 68.1% 国内総面積/八重山列島総面積比 57.35% 「日本のサンゴ礁」P315 またサンゴ礁海域の健全性を占めす造礁サンゴ種数でも、造礁サンゴ面積世界最大を誇るオーストラリア・グレートバリアリーフを上回 り、フィリッピ ンに次ぐ多様性が確認されています。(日本のサンゴ礁、西平守隆/J.E.N.Veron 共著より) ![]() ![]() 八重山諸島の造礁サンゴ海域、石垣島・西表島間の石西礁湖を、環境省が国内最大のサンゴ礁海域と取り上げるのは、サンゴ礁地形を代表する礁形成タイプ、 裾礁・堡礁・環礁中の国内では稀な堡礁「石西礁湖」に属するだけではなく、石西礁湖内に位置する黒島、(設立1973〜2002年)(財)海中公園セン ター八重山海中公園研究所に よる 石西礁湖モニタリングデータが国内唯一のサンゴ礁データだったからです。2000年設立「環 境省・国際サンゴ礁研究モニタリングセンター」が国内サンゴ礁研究の拠点となるも、サンゴ礁面積やサンゴ種数調査は全く不十分で、近年 オニヒトデ大発生や高海水温白化などのサンゴ礁被害モニタリングに追れる有様です。少ないサンゴ礁関 連予算対策に2006年発足した「石 西礁湖自然再生協議会」も軸となったサンゴ移植は、2018年 現在まで成果を上げれていない。「環境省・国際サンゴ礁研究モニタリングセンター」は「石西礁湖」を脱ぎ捨て、八重山諸島〜宮古諸島に広げてサンゴ礁 面積やサンゴ種数の基礎調査から、国内サンゴ礁復権へ向かうのが道筋ではないだろうか。
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