救助イルカ回復 無事外洋へ
ボランティア40人 徹夜の看病
海保巡視艇、潜水士が誘導
19日夕方に八島小学校南側海岸に漂着、一晩登野城漁港内で保護されていたカズハゴンドウ(イルカ)が20日午後、石垣市海上保安部
警備救難課職員と環境ネットワーク、ダイビング協会のボランティアらにより無事放流された。
体長2メートルの同イルカは、八島小南側のテトラポットに頭を突っ込んで動けなくなっているのを保護されたもので、昨晩は登野城漁港内で延べ40人の環
境ネットワークのダイバーらがボランティアで徹夜の看病を続けたという。
海保では海洋博公園水族館飼育展示課の専門家に相談し「浅瀬など狭い所では動かなくなることがあり、外洋にでると元気に泳ぎまわる事例もあるので外洋へ
の搬出が理想的」とのことから運び出すことにした。
放流には巡視艇あだんと潜水士らが同イルカをゴムボートで登野城漁港から八島町沖の桜口水路近くのリーフ外まで誘導。外洋に出ると急に元気よくヒレをば
たばたさせ泳いでいった。
今回のイルカ救援には、八重山の美しい海を守るため設立された「八重山環境ネットワーク」に所属する専門家や協会関係者の連携協力があり、最善の方法が
実現できたとして関係者一同喜んでいた。
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漂着イルカを担架に乗せゴムボートから横抱きにして外洋に放流 |
■八島小南側海岸に漂着し登野城漁港内で保護されていたイルカが海
保職員や環境
ネットワーク、ダイビング協会の多くのボランティアらの温かい協力で無事放流された。放流ではイルカの身体を傷つけないよう担架に乗せ、ダイバーらがゴム
ボートから横抱きにしてリーフと外洋の境界付近まで運んだ。潮流が早いため戻されてくる心配もあり慎重に進められ、担架から開放されたイルカはしばらく様
子を見ていたが急に元気になり外洋に向け姿を消したという。関係者のネットワークに拍手。
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