八重山毎日新聞
2003年10月 21日(火) 

オニヒトデ調査管理システムを本格運用

サンゴの被害具体的分析可能に

 これまでの駆除実績やモニタリング調査などをデータベース化して地図 情報(GIS)として解析、オニヒトデ発生状況やサンゴ被度の把握に努めている。
 これにより、オニヒトデの生態やサンゴの生態、被度予測などを具体的に分析することが可能となるという。
 県庁で20日開催された第2回オニヒトデ対策会議で報告した。オニヒトデの被度状況の立体的な分析、オニヒトデの移動・分布の時系列な 予測・分析、海流によるオニヒトデへの影響の分析などを可能とする水深情報、水温情報、水流情報を追加した。
 会議では八重山地区の対策について、10月2日から6日にかけて行われた第2回駆除作業で計652匹が駆除されたことが報告された。
 県は本年度のサンゴ礁保全対策支援事業の実施計画で、最重要保全区域に選定されている慶良間海域でオニヒトデのモニタリングを実施する ほか、宮古地区の選定作業も進める。
 八重山については環境省の事業で選定作業が計画されているため、本年度は宮古を優先した。
 このほか計画ではサンゴ礁保全公開シンポジウムを石垣市で11月十6日に開催。作家の椎名誠さんの基調講演、専門家や漁業者らによるパ ネルディスカッションを予定している。
オニヒトデ調査管理システムについて報告があった第2回対策会議=20日、県庁