八重山毎日新聞
2003年 8月17日(日) 

名蔵湾はオニヒトデ減少

サンゴ礁の白化現象は進行

 環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターは16日、市内の名蔵湾の10地点でオニヒトデモニタリング調査を行い、報告した。そ れによると、今回は全部で3匹が確認された。
 同調査は今年2月から駆除と併せて実施されているもので、第2回オニヒトデ連絡会議で決まった対策に基づいて、7月28日から継続して行われている。
 今回で15日目の調査となり、この日までに150地点で調査、駆除を行ってきている。
 今回は八重山漁業協同組合員、(財)自然環境研究センター職員ら5人で調査を実施。名蔵湾の10地点に3人がシュノーケリングで15分ずつ潜り、目撃し た数で平均値を出す調査方法を行った。
 同センター職員によると、今回は3匹のみの確認となったが、サンゴ礁の白化現象が進み、かなりひどく白化している部分もあったと言う。
 これまでオニヒトデが多いとされていた名蔵湾や黒島沖北東、竹富島東南では、今年2月から4月にかけて駆除を実施してきた成果もあるようで、減少してき ているという。
 しかし竹富島南、西南付近ではまだ個体数は多いため、今後も引き続き調査、駆除を実施していく方針。

今回の名蔵湾の調査で見つかり、駆除した3匹のオニヒトデ