2007年2月14日
八重山環境ネットワーク会長 大見謝辰男
連絡先 八重山保健所 生活環境班 電話 82-3243
2007年1月30日頃から石垣島の北や東の海岸に廃油ボールが漂着し始めました。市民ボランティアや行政機関が各地で活発に除去作業を進めています。
一般市民から、「除去作業に参加したいがどうしたらよいでしょうか」という問合せが多いので、2007年2月14日までに八重山環境ネットワークが収集し
た廃油ボール漂着・除去情報をとりまとめました。
<廃
油ボール漂着海岸と除去の動き>
1.石垣島北向き海岸
(1)平野:牛糞大から小さな物まで漂着。漂着量が最も多い海岸。
5日〜9日、八重山支庁土木建築課が大きな物を中心に除去。
11日、八重山ライオンズクラブとボーイスカウト石垣第1団の計約60名が平野海岸東側を除去。
12日、八重山環境ネットワークが呼びかけて市民約100名が平野海岸西側を除去。
(2)平久保西:<除去情報なし>。
(3)吉野:海浜約500m、平均2〜3センチ、1uに10個以上<除去情報なし>。
(4)野底小前:4日、野底小PTAなどが除去。
(5)浦底湾大田:11日、めがろぱ2+ネイチャー石垣島DSの5名で第1回除去。予定の半分しか除去できず、まだ残っている。
(6)米原:5日、勝見さんが除去。砂場の除去は容易だが、バラス(サンゴ片?)に付着すると処理に困る。11日、勝見さん達約30名が除去。
(7)吉原:少ない<除去情報なし>。
(8)川平石崎:4日、イルカ&クジラ救援プロジェクトがクラブメッド敷地から1キロほど東の海岸、約5-600mの範囲で除去。大きさは、ほとんどが
10円玉以下。
2.石垣島東向き海岸
(1)明石:<除去情報なし>。
(2)玉取崎西の浜:11日、25トラの会13名が除去。
(3)伊野田:漂着量多い。ボランティアや地域住民が複数回除去。
(4)星野:前回4月と比較して極めて少ない<除去情報なし>。
(5)白保:5日、上村さんが除去。12日、白保魚湧く海保全協議会の呼びかけで地域住民、観光客など約50名が集落前〜白保竿原までの4kmを除去。
(6)大浜(JA南東):1mに2〜3個漂着<除去情報なし>
(7)真栄里:少ない<除去情報なし>。
3.西表島
(1)まるまビーチ(上原):大量の漂着物に紛れている<除去情報なし>。
4.黒島
(1)港〜伊戸桟橋:打ち上げられたペットボトル等の半分が油で汚れている<除去情報なし>。
<参考>漂着が見られない海岸
(1)西表島西海岸トゥドゥマリの浜(2月2日)。
(2)西表島西海岸干立前の浜(2月2日)。
(3)波照間島(2月5日)
(4)石垣島西海岸大崎と屋良部崎の間(2月6日)。
(5)宮良(2月9日)。
<廃油ボール除去作業方法>
1.石垣市生活環境課へ連絡
海岸をボランティア清掃をする方は、石垣市 生活環境課(電話
82-1285)に申し込みをお願いたします。ボランティア用ごみ袋の提供や清掃用手袋の提供があります。集めた廃油ボールは、石垣市生活環境課と前もっ
て調整し、車が出入りできる海岸近くに置くことができます。
2.廃油ボール除去方法
(1)廃油ボールを見つける
廃油ボールの色は真っ黒です。現在、廃油ボールは、球状または半液状で、高潮線(こうちょうせん:満潮時に海水が上昇する境界線)に点状または帯状に並ん
でいます。たまに、波打ち際にも打ちあがっています。
(2)廃油ボールを拾う
帯状に漂着している高潮線を挟んでペアを組み、帯に沿って拾います。ボール状のものは、細い木の枝で刺すと簡単に取れます。また、割り箸などの先をカッ
ターナイフで研いでもよいです。
(3)所定の場所に置く
袋に入れた廃油ボールを、市役所から支給されたビニール袋に入れ、あらかじめ市の生活環境課と調整した場所に置いて作業修了です。
3.除去の便利メモ
(1)黒い油が付いて汚れてもよいような服装をしましょう。
(2)作業中は、シューズにレジ袋(買い物袋)などを被せると汚れません。レジ袋の下にガムテープを貼ると強度が増します。
(3)軍手だけで、雪だるま式にどんどんくっつけて廃油だんごを大きくしていく方法もあります。今回のようにまだ柔らかい廃油の場合は有効です。くっつい
た裏側は、砂がついているので、軍手で持ってもちょっと黒くなる程度だそうです。ある程度大きくなるまで、袋に入れる必要がないため、作業が楽で速くなり
ます。