八重山毎日新聞
2004年 3月21日(日) 

オニヒトデ228匹を退治

駆除効果表れる 漁協組合員ら
 
 八重山漁協組合員の有志17人(船長3人含む)と環境省、県の職員2人ら計19人が20日、竹富島南約1`の海域でオニヒトデ駆除を行い、約2時間の潜 水で228匹を駆除した。
   同海域は、今年に入り環境省が進める自然再生推進計画調査の一環として去る2月3日〜11日に実施したオニヒトデ発生状況調査時に545匹を駆除したほ か、去る2月12日にも同有志がボランティアで177匹を駆除している。
 度重なる駆除作業にもかかわらず、かなりの数のオニヒトデが駆除されることに環境省職員は「どこか別の場所から移動してきている思われる」と話した。
 ただ、前回の駆除ポイントについては、有志代表の与儀正氏(31)が「2月と同じ場所は駆除の成果が出て、少なかった」と話し、駆除地点については確実 に駆除効果が出ていることを示した。
 駆除したオニヒトデは、環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで、1匹ずつ個体サイズを計測した。
 同漁協は、潜水士免許のある12人(現在14人)で部会を結成。環境省からの委託のほか、ボランティアでもオニヒトデの駆除作業を実施している。
八重山漁協の有志ら19人が竹富島南でオニヒトデ228匹を 駆除した


<食用になれば一挙両得>

漁業者ら19人が20日、竹富島南でオニヒトデの 駆除作業を行い、大小228匹を駆除した。駆除されたオニヒトデは、たい肥などに活用されるようだ。そこで、話題になったのがオニヒトデが食用になるか。 結論は「ならない」。どこかの県が食用試験を実施したことがあるようだが、「とても人間の食い物にはならない」との結論に達したとか。