調査人員
水産業改良普及センタ− 1名
水産業中央会 1名
オヴザ−バ−(私)
国頭漁協組合長
 国頭漁協から楚州の養豚団地下の海域が雨のあと黒い水が流れ、海域が黒く汚染されるとの調査要請があり、このような施設は他に5ヶ所ほど確認され、その内の一ヶ所の養豚団地に入り経営者の話を聞くことにした。
養豚の糞尿浄化槽は露天になっており、経営者は雨が降っても外部に汚水が流出することは無いと強く否定した。しかし、周囲の草の枯れ方が異常なすがたである。
浄化槽の坂下にあたる道路まで周囲の草は異常な枯れ方を示しており、この糞尿浄化槽は推定で50mmを超える雨量では簡単にオバ−フロ−して流出し、道路をつたって沢下に流出したと思われるが、確たる証拠を見つけるまでにはいたらなった。
 次に向かったのが東村にある福地川改修工事現場である。ここでは、川沿いに2本の石積の突堤を作る作業であるが、本来、汚濁防止幕は工事現場の周囲を囲って始めて幾らかの汚染防止の働きをするものである。しかし、ここでは名目上汚濁防止幕を側においてあるだけで、汚染防止に対する配慮が無く、ずさんな工事が県知事の発注で行われている
(作者の意見) 
 2002年3月をもって県水産業中央会が統合ではなく廃止されることとなった。その後の業務は沖縄県漁連が引き継ぐと説明されているが、水産業中央会が今まで行ってきた現地調査及び、国、県への要請といった業務がどこまで県漁連で可能か?、はなはだ危惧している。

2002年3月7日 海域汚染調査