この訴訟は2000年9月、すでに那覇地裁の現場検証が行われていたが、今回は判決前に裁判官らが対象地を再確認するという意味で実施された。裁判関係者や支援者など約60人あまりが参加した。
午前中は国頭村の辺野喜土地改良区を視察、午後からは大国林道を視察した。農地ではタンカン畑やサトウキビ畑、観葉植物などが主であるが、ほとんど耕作放棄されている。
原告側は、機能しない沈砂池や朽ちた電照菊用の受電施設などを指摘し「ずさんな計画が環境破壊を引き起こしている」と説明。被告側は「土地を肥やすには時間がかかる」と説明した。
この訴訟は11月6日の最終弁論で結審され、判決は来年春までに言い渡される予定である。