2000年1月16日 赤土汚染の現地調査



平成9年度に国民の血税9億円余もかけて完成した辺野喜土地改良区、7〜8割以上が耕作放棄され、
雑草で荒れ果ている、環境破壊まで引き起こしながら作るべきではなかった農地である。


1月16日国頭村経済課職員と国頭村漁協、県漁政課、水産振興課、水産業改 良普及所、水産業中央会、県漁連等で現状と今後の対策について話合をも った。(私はオブザーバーとして参加・左端)
農地の現状は、安田土地改良区も辺野喜と同じ割合で耕作放棄されており、国頭村経済課では苦慮しているとのこと。村としては今後の土地改良の計画は無く、土地改良事業は終了したと話した。










辺野喜土地改良区による耕作放棄の現状を視察する調査メンバー。
耕作されていないことにより、雑草が赤土流出防止にやくだっているのも皮肉なことである。
もしも耕作が行われたら、土砂の流出防止手だてが貧弱なため、赤土汚染は深刻な状態となるだろう。











東村の農地を視察する調査メンバー。
東村では急勾配の斜面にパイン畑が多く、土砂の流出が顕著に見られるとのこと。今後、村としては農林水産省の補助事業で、傾斜角度が7パーセント以上の農地に対しては勾配修正事業をしたいとのことであったが、いつ実施することが出来るかまだ未定とのことであった。











宜野座村の耕土流出防止型事業現場に、新たに設置された高分子凝集剤の貯水タンク。
降雨時に自動で凝集剤を大量に撒きつづけ、土砂を沈殿させている。同凝集材の自然界に対する安全性は、いまだ科学的には証明されておらず未解明の部分が多い。












金武町の火力発電所建設現場。
ここでも土砂流出防止のかなめは、大量の高分子凝集剤である。